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「たべること」「のみこむこと」にお困りありませんか?

TEL. 098-929-1140

〒904-0011 沖縄県沖縄市照屋1丁目14−14

食べることについて

はじめに

摂食・えん下について(噛む・飲み込む)

噛むことや飲み込むことに障がいがある方が毎日の食事を楽しむためには、毎日こつこつと必要なケア(食べる姿勢に気をつける、口腔ケアをする、食べる機能を維持する)を続けることが大切です。
ケアをすることで、飲み込む力が低下して生じる誤えん性肺炎を防ぐだけでなく、健康を守ることにつながります。
このページでは、食べることのしくみ(専門用語で、摂食・えん下機能ともいいます)をご紹介します。
※摂食・・・たべること
 えん下(嚥下)・・・のみこむこと

摂食・えん下のしくみについて

食べること飲み込むことのしくみ

私たちが食事をするときは「目で見て・噛んで唾液と混ぜ柔らかくして・飲み込む」を瞬時に判断しています。これは唇、舌、のどなどが協力して働いているからです。
この時、必ず食道に食べ物を送るように働いていますが、気道に食べ物が入りそうになると、「むせ」を起こし強く咳き込んで、食べ物を気道から出そうとします。

「認知期」食物の形、固さ、温度を認識する

「準備期」食物をすりつぶし唾液と混ぜ飲み込みやすい形にする

「口腔期」食物を咽頭の奥へ送り込む

「咽頭期」食べ物を「ゴクン」と食堂へ送り込む

えん下チェックリスト

上記のような一連の飲み込む力は、障がいや高齢とともに衰えていき、食べ物が気道に留まって呼吸を妨げたり、食べ物が気道に流れ込んでむせこんだりすることがあります。その結果、窒息や肺炎を生じる可能性が高くなります。
身近にいる方で下記のような状態の方はいらっしゃいませんか?
下記のチェックリストの項目を食事や生活の中で観察してみましょう。
誤えんの可能性があるかないかを知ることが、誤えん性肺炎を予防する一歩になります。
家庭での対処が難しい場合は、かかりつけの医師に相談、もしくは総合病院で言語聴覚士のいるリハビリテーション科に相談するとよいでしょう。

 項目  ○/×
 ・むせる:食事中、食後、お茶を飲むときむせることがある  
 ・咳をする:食事中、食後、就寝中に咳をしている  
 ・痰の量が増えている  
 ・のどの違和感を訴える  
 ・食事のときにガラガラした声になる  
 ・食欲低下がある。最近、やせた  
 ・飲み込みやすいものだけを食べるようになる  
 ・なかなか飲み込まない。食事時間が長い  
 ・口の中が汚れている。口臭、歯垢が多い  

食事介助

えん下障がいの度合いによっては調理の工夫だけでなく、その方にあった対処が必要です。食べる姿勢を整える、介護食器を工夫すると、安全な食事の時間を過ごすことができます。食事を出す際には当事者の状態に配慮し楽しい時間を心がけましょう。

ベッド上で食べる姿勢

重度の要介護者では、ベッド上で食事をする方がいらっしゃいます。
えん下障がいが中等度から重度にある方にお勧めする姿勢として、座る状態(90度)よりベッドを倒してベッドの傾きが30度から60度程度に姿勢を調整すると、重力を利用して少ない力で咽頭へ食物を送ることができます。その際の注意点として、頭の下に枕を敷き、顎を引いた状態であることを確認しましょう。
ベッドの角度

座って食べる方の姿勢

椅子での食事も姿勢を整えると、姿勢が安定し、飲み込むとき、のどの他に全身に力が入りやすく、食べる方の負担も減ります。
美味しく見えて食欲もでてくる
  • 1.背はまっすぐ
  • 2.かかとは床にぴったりつける
  • 3.椅子の高さは膝が90度にまがるぐらい
  • 4.テーブルの高さは腕を乗せて肘が付く高さ


楽しめる雰囲気作り

加齢に伴って、視覚や味覚は衰えていきます。食事も同様に、食べ物の色や味を感じにくくなり、結果、食欲低下を招くことがあります。
食事を楽しむために、赤みや青みの強い野菜を添えるなど食事の彩りを工夫することや味にアクセントをつけるなど、食欲をかきたてる工夫が必要になります。

食事を介助する際のポイント

1.食事介助は座って

自力で食事が食べられなくなった場合、介護者が食事を食べさせなければなりません。
その際のポイントとして、食事介助は座って行ってください。
時間に追われる余り、食事介助を立って行うことがありますが、立つことで圧迫感を与え、さらに食べ物が飲み込めたかを確認することが出来ず、結果、要介護者の口腔内に食べものを詰め込んでしまうことにつながります。また、食事を差し出すスプーンが上方からくるために、要介護者も顎を上げてしまい、誤えんしやすい姿勢で食事が進んでしまいます。何より、座って食事介助をすると、顔が見え、声が届きやすくなり、食べる方は安心して食事を摂ることができます。



2.飲み込んだか確認するまで話しかけない

食事介助を続けていると、黙々と食べさせることが味気なく感じ、「美味しい?」「どんな味がしますか?」など声をかけてさらに食事を楽しんでもらいたい気持ちになります。 
声かけ自体はとても良いことですが、えん下障害の方にとっては声かけのタイミングも誤えんの一因になります。それは、えん下障害の方が食べものを飲み込む前に声かけに応じようとすると、飲み込むタイミングがずれて飲食物が気管に流れ込み、むせや誤えんが起こりやすくなるからです。
口の中に食べものを含んでいるときは、静かに見守り飲み込んで一息つくのを確認してから話しかけましょう。